まだ日も昇らない真っ暗な時間帯。
4時頃前に起床する。
帰りの飛行機に乗るためである。
急いで支度をしてロビーに降りチェックアウト手続きに入ろうとする。
前夜に朝飯を弁当にしておいてとお願いしておいたので受け取る。
手続きを進めて貰っていたところ念のため帰りのE-ticketを確認。
そして気付く。
ん、もしかして飛行機は今日の午後発じゃね?
まさかの半日分の時刻間違えであった。
そこから昼間まで寝てから作ってもらった弁当を部屋で食す。
ホテルの人達には勘違いで迷惑かけて申し訳なかった。
チェックアウトしてから昨晩は閉まって訪れられなかったボージョーアウンサンマーケットへ。
中へ入り何やら物音が聞こえるなと思っていたら, ちょうど市場の中を少年僧が托鉢に回っていたところだった。
お店の人達にお布施を貰っているようだ。
タイやラオスでも有名な托鉢は早朝の屋外で行われていたが, 昼間の時間帯に建物の中でやっているのは初めて遭遇した。
まだ小さい子供達がやっているという事も白人旅行客が物珍しさに喜んでいた。
市場を巡る。
ここでもマンダレーと同じく宝石店が有名のようだ。
流石翡翠を初めとする宝石採取が盛んな国である。
ミャンマーで賞をとったというコーヒーショップにてコーヒー豆を購入。
今回の旅でも訪れたピンウールウィンにて栽培しているコーヒー豆なのだそうだ。
市場から線路を渡って外へ出る陸橋が架かっている。
この陸橋の上にも路上の物売りでいっぱいだ。
陸橋下のシャン料理屋で食事。
まだ時間があったため先ほどコーヒー豆を購入したコーヒーショップにて一服。
そうするとこの店のオーナーだという人が話しかけてきた。
この人がなんと日本の高田馬場でもミャンマー料理屋を開いているという。
高田馬場はリトルヤンゴンとも呼ばれるミャンマー人が多数居住する街だ。
オーナーはヤンゴン大学を出た秀才らしい。
今日飛行機に乗るんだというと
少しくらいなら飛行機は遅れても大丈夫だよ。電話すれば待っててくれるから!
いやいやバスじゃないんだからそんな緩さで飛行機を運航しているはずないだろうとも思うのだが, この国の緩さならそんな事もあり得るのかもしれない。
結局時間いっぱいまで話し込んで最後にお土産用のお菓子も購入して空港までのタクシーを捕まえて移動した。
ヤンゴンの空港には懐かしのアマラプラにあったウーベイン橋の映像が迎えてくれた。
空港内にもロンジーを履いたミャンマー人がいるのだが, 相変わらずタイムスリップ感がある。
出国審査を済ませて搭乗エリアへ進むと空港内に巨大な空きスペースを見つけた。
この頃はまだ外国人旅行者も少なかった頃だったからかもしれないが, 急発展するミャンマーならすぐにここも埋まってしまうのではないかと思う。
ビルマの旅も今回で終わりである。
ピンウールでの大歓迎から始まって, パガンでのビルマ式合コン, ヤンゴンのスラム街探訪などなどミャンマー人の温かさに触れる旅となった。