ボケリア市場から海の方向へと向かっていく。
このあたりの路地は風情がめちゃめちゃあって散歩が楽しい。
ショップが多くて、観光客も沢山歩いているランブラス通りを南下していく。
レイアール広場。
ここにはアントニオ・ガウディがデザインしたガス灯も立つ。
この広場は市民の憩いの場といった感じ。
中心部には噴水があって周りの建物にはカフェやレストランが入っていて人が集まり活気がある。
ガウディのデザインしたガス灯。
ランブラス通りでは路上にビニールシートを広げて謎のブランド商品を売る無許可営業の露店が沢山並ぶのだが、警察もよく巡回にくるようでパトカーが迫るたびに手際よく店じまいして、風呂敷に荷物を包んでどこかへと去っていく。
通りでは大道芸人も。
道中今夜のサッカー観戦に備えてこちらのショップでバルサ商品を購入。
あらかじめバルサの試合のチケットをバルセロナ在住の友達にお願いしてとっておいてもらった。
さて海岸近くに見えたのはコロンブスの塔。
言わずと知れた新大陸発見者として有名なコロンブス。
イタリア人だが、スペイン国王の庇護のもとにアメリカ大陸を最初に発見した西洋人。
19世紀のバルセロナ万博の際にアメリカから寄贈されたそうだ。
塔の頂上からは街が一望できる素晴らしい眺め。
遠くにはサクラダファミリアも見える。
こちらは地中海側。
コロンブスの塔から更に海方向へとしばらく歩きビーチへと向かっていく。
ここはバルセロネータビーチ。
ヌーディストもいる開放的なビーチであった。中東を拠点とする筆者としてはあまりに刺激の強い信じられない光景だ。
この後移動のためにバスを使おうとしたのだが予定時刻を過ぎて何分待っても何故かバスが来ない。
30分くらい過ぎてやっと来たと思ったら車内が満員で入れさせてくれなかった。仕方がないので一番近いバルセロネータ駅までまた時間をかけて歩いて戻ることとした。
そして地下鉄でやってきたのはパラウ・レイアール駅。
ここから今宵のクライマックスであるカンプノウスタジアムへと行く。
スタジアム入り口。
大量のサポーターが押しかけている。人が混み過ぎてなかなか入れない。
ここでは荷物検査などがあり危険物の他政治的フラッグなども押収されるようだ。
自分の目の前で並んでいた集団がイラン国旗を持ち込んでおり、これが係員との押し問答の末に押収されていた。
どうも政治アピールを画策していたようだ。実際に現実のきな臭い政治問題に絡んでしまうところが世界一のチームたるゆえんか。
入り口付近にはサポーターショップがあって、ここで応援用のユニフォームを購入する人も多いようだ。自分たちは昼間に購入しておいたのでそれを着る。
長い行列を待ってチケットを見せてスタジアム内に入ると中は物凄い大きなスタジアムと超満員の観衆。
チケット購入の都合で自分だけ離れた席だったのだがこの席の場所を探すのが一苦労。列では人が所狭しとひしめくためなかなか中へと入っていけないでいたところ、周りの人からどこでもいいから空いているところへ座ればよいとのこと。
結局空いているところへ座ってよいならばと友達のいる席へと移動してそこから観戦。
試合はバレンシアとの一戦だったのだが5対1と快勝。メッシはあいにく出場しなかったのだがピケやスアレスなど何度もボールがネットを揺らして見応え抜群の一線であった。
夕食をとっていなかったので帰りがてら遅くまで空いているレストランで深夜ご飯。
人生初めてのサッカー観戦がカンプノウとなりそのスタジアムと試合は圧巻の一言で大興奮の一晩であった。
ところで24時を過ぎて夕食をした後に地下鉄で帰ろうとしたのだが、自分が泊まっていたホテルだけが東の郊外の方に位置していて地下鉄乗り換えが必要であった。
そして乗換駅で地下鉄をかえようと別のプラットフォームへと移動しようとするとそこには入っていけないようにロープが張られていた。
え!なんだこれは!と思って聞いてみたらなんと既に終電がなくなってしまっていた。
ショックに明け暮れるもこのままこの場所に留まるわけにもいかないので、外へ出るがそこは真っ暗闇の街中。
電池切れかけの携帯電話でマップをみながらバスを調べてみると運よく泊まっているホテル近くまでいくバスがでていることが分かった。
しかし時刻表をみるとまだ30分以上もある。時刻は既に25時頃。
仕方もないので真っ暗闇の街中のバス停でバスが来るのを待つ。
しかし待てども待てどもバスが来ない。旅慣れているとはいえ暗闇の街中を一人で彷徨うのは不安なので照明で明るくなっていた近くのガソリンスタンド付近で待つこととした。どうやらこのガソリンスタンドは24時間やっているようで明るい分安心だ。
しかししかし、バスの時刻になってもバスが全然やってこない。
もしや間違った情報を見ていてもうバスはないのかなと不安になっていたのだが、結局15分遅れくらいでやっとバスが来てくれた。
これに乗ってホテルまで行ったころには時刻はもう深夜二時頃でへとへととなった一日であった。