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【世界旅ブログ】アジアの辺境・奥地へ

【ヤンゴン日本人墓地】ビルマ縦断その5:パガンからの移動中ネーピードーの休憩で別の行き先のバスと間違えて・・・

バガンからヤンゴン

小雨が降り注ぐ中でヤンゴンに到着したのは, 朝6時半頃であった。

元々の予定ではバガンからインレー湖方面や首都のネーピードーに立ち寄っていくつもりであったが, 日数が足りなくなってしまったので, 結局どちらも飛ばしてヤンゴンへ行く事としたのだ。

ミャンマーのバスは意外にも快適であり, 自分が乗ったのは3列シートのVIPバスではなかったのだが, それでもシートは横幅が十分に広く, リクライニングも結構できるし, 軽食も配られ, スマホの充電用USB端子まで付いているなど, 日本の長距離夜行バスよりよほど心地よく移動する事ができた。

 

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利用したのは大手バス会社であるE-lite社のバスである。旅行者にも人気のバス路線のようだ。

 https://www.facebook.com/Elite.Express.Com.Mm/

 

一点気を付けなければならないのは, 大手だけあって様々な路線を走らせているため, ネーピードーでトイレ休憩した際に同じ会社のバスが何台もあり, しかも目的地を書いていないため(書いてあるものもあるが間違っていた)にどのバスに乗ってきたのか分からなくなってしまう事だ。

最初全く別路線のバスに乗り込んでしまい, 危うく他の町に連れていかれそうになったので利用する者がいれば気を付けてもらいたい。

(バスを覚えない自分が悪いのだが。。。)

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途中深夜2時頃に高速道路を降りてサービスエリアのような場所に一度だけ寄ったのだが, そこがネーピードーの郊外に位置する場所であった。建物やトイレはすごくきれいで, 日本における高速道路のサービスエリアのような近代的な建物であった。また道路もこれまでとは打って変わって振動もあまり気にならず, ミャンマー最大の都市であるラングーンことヤンゴンと, 首都を結んでいるだけの事はあるなと感じさせられるこの国で最も良い整地状態であった。

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ヤンゴンへ到着

さてヤンゴンの北に位置する長距離バスターミナルに到着すると, あらかじめ調べていたある場所へ向かう事とした。

そこは地図上で1, 2kmと歩けなくはない距離であったため, バスターミナルに着いたらどっちの方角へ向かったら良いか, 確かめようと思っていると案の定タクシードライバーが沢山集まってきた。彼らはダウンタウンへ行くのか, とか20,000kyatsでどうだとか話を持ち掛けてくるが, 何となく憶えていた相場より大分高いので, これから近くまで歩いていくんだと何度か繰り返し答えると大方は去っていってしまった。

(ちなみにヤンゴンについて2番目に止まるバスターミナルが終点。最初に停車したバスターミナルは規模が小さいので注意)

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最後に一人だけ残った人の良さそうなドライバーがその場所へ寄ってからダウンタウンへ向かうなら乗せて行ってやるぞと言うので待機時間料金も含めて15,000kyatsで合意して向かう事とした。

さて, この時に向かった場所だが, それはイエイウェイ墓地という場所であった。

バスターミナルを出て, 大通りを少しだけ走ってから, 人や自転車が行きかう通りに入っていった。どうやら朝市のようなものが開かれていたようだ。時間帯柄か通学中の女学生を多くみかけた。

 

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そこを10分程走っただろうか, 外れの方まで来ると墓地の入り口に来た。入り口には『ヤンゴン日本人墓地』と記されている。

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中に入っていくと, 結構広い敷地内に墓石や石碑が沢山並んでいたが, これは意外であった。元々調べてはいたのだが, ガイドブック等に出ているのはいつも一番大きな慰霊碑のみであったので, これほど沢山のものが並んでいるとは思ってもみなかったのだ。

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一つ一つ見ていくと実に様々なものがあるという事が分かった。ビルマの竪琴の主人公のモデルとなった人の墓など太平洋戦争中に関するものからJICAの飛行機事故犠牲者まで様々な人の物語が感じられた。

途中で雨が小雨から本降りになってきたので, 一番大きな屋根付きの慰霊碑に入り, 雨宿りをしながら, 訪問者ノートに記帳をする。

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墓地に入った時から何となく人の気配を感じていたが, 彼らはどうやらこの墓地の掃除をしてくれている地元の方だったようで, 気付いたら一緒に雨宿りをしていた。こんな朝早くから墓地の清掃をしてくれるなんて, 有難い。

記帳する所の前方にある桶には彼らに対するお金を寄付する事ができるようで, 自分も10,000kyats置いておいた。記帳ノートを見ると,  結構な数の日本人が訪れているようで毎日平均して7人ぐらい訪れているようだ。

そういえば日本の閣僚がミャンマーのこの場所を訪れていたなと思いだし, 訪問日を調べてみたが, どうやら記帳はしていかなかったようだ。

雨がおさまるまで30分程待ってから, ようやく出る事とした。ホテルを予約していなかったので, 雨宿りしている間に調べておいた評判が良くて部屋の空きがあるヤンゴン中央駅近くのダウンタウンのホテルまで行ってもらう。

道中は通勤ラッシュの時間だったようで, 沢山の自動車とバスが渋滞の中走っている。この国ではバイクは流行っていないのか, ベトナムやタイほどは多く見かけなかった。その代わり日本の中古車を多く見かけた。そのため, 日本車用の右ハンドルと左ハンドルが混在するというカオスな状態であった。

公共バスもかつては日本の中古車が多かったようだが, 近年に自動車は右側通行に変更されたためであろうか, 左ハンドル仕様である韓国の中古車を多く見かけた。

渋滞を抜けてようやくホテルに着くと, まだ朝の8時半くらいであったが, 親切にも部屋に入れてもらう事ができたので, シャワーを浴びてから昼まで少し寝る事とした。

 

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