朝ホテルでご飯を食べてから街歩き開始。
先ずはベイルートスークへと向かう。
移動手段はUberである。
快晴の地中海沿いを走っていく。
途中には観覧車も発見。
スークというと中東の昔ながらの市場のイメージだが実際には高級ショッピングモールである。
細い路地裏などディープなアラブ世界を見せてくれるスークのイメージを根本から覆されてしまう。
流石は中東のパリである。
ただし内戦によりかつてのスークが徹底的に破壊された後に再建されて現在の姿となった事も忘れてはならない。
ただそういった近代的な街並みの中に古代の遺跡が街並みに紛れて自然と残っているのがこの国の特徴でもある。
スーク近くの元ホリデーインへといってみた。
何故ここに来たのかというとレバノン内戦の痕跡が生々しく残っている場所だからである。
ビルの側面には攻撃跡がびっしりと残されている。
取り壊されないのが不思議なくらいだが遺構として残そうとしているのだろうか。
かつてのレバノン内戦は, 対立する双方が通りを挟んだホテルを要塞化して軍事拠点とし撃ち合いをしたためホテル戦争とも呼ばれている。
ある意味戦場跡地といえるのだろう。
ダウンタウン中心部へと移動。
先ず見つけたのはキリスト教会。
面白いのが教会の掲示板なのにアラビア語が表記されているのだ。
アラビア語といえばコーランをはじめとするイスラム教に直結してイメージしてしまうが実際にはアラブ人クリスチャンも存在する。
教会には光が射し込んで神々しい雰囲気。
ローマ時代の遺跡。
ハマム(銭湯)の後だそうだ。
そしてやってきたのは教会の隣にある大きなモスク。
ムハンマドアミンモスクである。
教会とモスクが隣り合うのはベイルートならでは。
モスク前には多くの人がたむろしている。
またモスク横には暗殺されたハリーリー元首相の廟もある。
モスクの中へ入っていくと広々とした空間に絨毯が敷かれている。
照明は豪華なシャンデリアが複数。
来ている人達は記念を写真を撮ったりと宗教施設の割には荘厳というよりも和気あいあいとした雰囲気が漂っている。
大統領官邸。
自分の訪問後にレバノンではデモが発生して大統領は辞任してしまった。
インフラは東京のような立体的で曲がりくねった道路が多い。
カフェで一休憩。
通りを見ているとお洒落な人の多い印象。
下のようにストリートミュージシャンがいるのも中東ではみかけられない光景だ。
鳩の岩
夕焼けから日没の時間帯は多くの人が集まって地中海を眺めている。
お洒落な建物には良い雰囲気のレストランやカフェが入っている。
また物乞いがいたのもこの街の特徴であった。
レバノンはイスラエルと隣接するため沢山の難民が流入している国である。
タクシーで信号が止まった際にも花売りがかけ寄ってきたりと, 美しい部分だけでなく戦争の現実と隣り合わせの国である。
宿泊したホテルの受付もISや内戦で紙面を賑わしたシリア出身で働きに来ていた人達であった。