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【世界旅ブログ】アジアの辺境・奥地へ

【折り畳み傘の市場】お洒落地元女子と行くメークロン線

 

バンコクからカンチャナブリへ!?

カンチャナブリへ行くために国鉄トンブリー駅へバスで向かう。

カンチャナブリへ行く列車の発車は7時50分。

 

しかし, 始発駅がアクセスの良いクルンテープ駅ではなく,

チャオプラヤ川対岸のトンブリー駅であるため行くのに時間がかかるのだ。

だから朝早くに宿を出なければならない。

 

6時頃には宿を出るつもりだったのだが, 朝少し寝過ごしてしまい, 急いで出かける。

 

スクンビット通りでバスを待つこと30分近くやっと目的のバスが来た。

 

揺られて向かうのだが, どうにも進みが遅い。渋滞がひどいのだ。

途中に道路工事があって迂回もして結局1時間半以上かかってしまったような。

当然列車の出発には間に合うはずもないので, そのまま乗っていきバンコク南バスターミナルまで行く。

 

ここはロットゥターミナルになっているのだ。大型バス用の南バスターミナルは近くの別の場所に位置している。  

 

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 メークロン市場へ

ターミナルへ到着すると, 通路の両側に沢山のチケットカウンターが。

カンチャナブリへ行くかどうか迷ったが, 今から行っても向こうでゆっくり過ごせなさそうなため, ここは市場で有名なメークロンへ行くことに決めた。

 

80バーツでバスチケットを購入して待つこと・・・

 

 

1時間!!!泣

 

 

いやいや出発しなさすぎでしょ!?

 

ちょっと前に忘れられていないか心配になったので, おばちゃんに早く出してくれと懇願していた。

後5分で出ると言うので, 承知してまたバンの中に戻る。しかし, 出発はそれから15分後となるのであった。。

 

この国であまり急ぎ過ぎるのは無粋というものでもあるが, メークロンは鉄道が通る時間が重要な街だ。

9時過ぎにここへ来て10時頃となりやっと出発するのだが, 11時30分発の列車の発車に間に合わせるにはぎりぎりの時間である。

  

とにかく遂に出発して, 間に合う事を祈る。 他の旅行者のブログ等を見ると1時間半ぐらいのようなので何とかなるかもしれない。

 

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が, 無情の大雨。

途中でスコールに会い, バンのスピードがめちゃめちゃ落ちる。。。

 

 

諦めモードになりつつも, 遂にメークロンへ到着する。

どうやら11時半の列車は10分程前に出て行ってしまったようだ。

 

仕方ないので14時半着の列車を待つため周りをブラブラしながら時間を潰す。 

線路脇の一角が本来の正式な市場のようだが, 観光地として知られた今では線路上を歩く人の方が圧倒的に多い

 

しかし, 下を向かないと線路が通っているという事を忘れさせてしまうような密度で市場が広がっている。

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上の写真をよく見ると, 机の脚に車輪が付いており, レールの上を滑るようになっている。

列車が来ない間は机を線路へ出しておき, 列車が来た時は直ぐに引っ込められるような工夫がなされているのだ。

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メークロン駅は絵になる終着駅といった感じ。

どこの国でも終点というのはどこか魅力的な匂いを放っている。

近くの川はカンチャナブリに架かっているクウェー川鉄橋の下流だ。

 

 

結局お昼ご飯を食べたりして14時半頃まで待った。

時間が近づくと列車を迎える準備が始まる。 

 

列車が入ってくるアナウンスがタイ語・英語・中国語・日本語でなされると, 今まで線路直上まで出張っていた屋根が折りたたまれていくのだ。

 

これが折りたたみ傘市場を意味するタラート・ロム・フープという俗称で言われる所以なのだ。

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折りたたみが完了すると, 今まで少し先の様子さえ分からなかったにも関わらず一気に視界が開ける

そして列車がやってくるのだ。

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 そして列車が通り過ぎた瞬間に直ぐに開いていく折りたたみ傘達。

 

アジア各地にはこのような鉄道線路上で不法建築が建ち並ぶスラム街が多い。

私有地では追い出されてしまうから, 国営の土地に勝手に住み着いてしまうのだ。

 

こういった場所はスラム街として観光客も寄り付かないような場所になってしまいがちなのだが, ここは大違い

 

そのような雰囲気を逆手にとり, 多くの旅人を呼び集める駅として一大観光地となっているのだ。

 

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マハーチャイへ

 

列車が入ってくるのを見た後には15時半に出発するその列車に乗って16バーツで終点バーンレーム駅へ行く。

列車から見ていると如何にすれすれのところを走っているのかがよくわかる。

というか避けるどころかもう接触しているのではないかという気もする。

日本だったら安全への配慮とかいう理由で許されない状況であろうが, こういうところをマイペンライ(大丈夫)で済ませてしまえるところが, 如何にもタイらしさだ。

 

まぁ列車の速度は歩くぐらいのペースだから万が一接触しても大きな問題はないのだろう。

 

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終点のバーンレーム駅ではバンコク方面へ向かっていくため川向うにあるマハーチャイ駅へ行くための船へ行かなければならない。

 

途中で検札に来た車掌がどこまで行くのかと聞くのでバンコクまでと車掌に言うと, 近くにいた若い女性に向かって何か話している。

なんだろうかと思って見ていると乗り継ぎは彼女と一緒に行ってくれと伝えられる。

 

きっと外国人には分からないぐらい難しいのだろう。

終点に到着すると地元女子と一緒に船着き場へ行く。

 

彼女はバンコクに住んでいるのであろう事が外見で分かるような都会的な雰囲気。

ファッションモデルでもやっているのかと冗談を言いながら会話を試みるが, 英語ができないようでなかなか伝わらない。

それでも丁寧に案内して貰い大変助かった。

 

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3バーツ(ほぼ10円!安っ!)で川の渡し船に乗る。

 

鉄道を使っているのであろう徒歩で乗り込む客は少なく, 乗船者の多くはバイク客だ。

 

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対岸の船着き場を降りて駅へ向かっていくと市場が広がっている。

このマハーチャイはタイランド湾(太平洋)から程近い。

バンコクへ入っていく魚のほとんどはここマハーチャイ港から入っていくのだそうだ。

自然とこのマハーチャイ市場水産物が主要な売り物となっている。

 

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市場の一角にあった駅への入り口・・・

 

 

いやこれ初めての人だったら絶対分からないだろ!!

 

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裏道を通って駅へ到着する。

 

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マハーチャイ駅から終点ウォンウェイヤイ駅への切符を10バーツで購入する。

 

17時頃に対岸の駅へ着いたが, 17時半頃にここを出発なのでブラブラして列車を待つ。

よく見るとこの駅も路線市場や住居が建てられている。

 

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マハーチャイ駅から列車に揺られて, 陽の明かりもなくなった頃バンコクウォンイエンヤイ駅へ到着。

ここでも線路脇の柵に沿って屋台がずらりと並んでいる。

 

この日は鉄道の線路と市場, 絵になる構図を堪能した一日であった。

 

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