15.トルコ:愛知県
基本的に中東には含まれないのだが, 中近東というくくりでは中に入るトルコは自動車産業が盛んで何気にGDP世界ランクも結構高い産業国である。
トロイの木馬など古代遺跡も多くイスタンブールのブルーモスクなど宗教施設も観光客が必ず訪れるコースの一つである。
愛知県は熱田神宮など神道での重要な宗教施設がありいわずとしれた自動車製造業の一大拠点である。
また自動車だけでなく航空機を製造する技術力を持っていたりと愛知県のような産業に強い国。自動車産業・鉄鋼業・航空宇宙産業・防衛産業に強いトルコはトヨタを始めとする自動車産業や三菱重工業が拠点を持つ愛知県のようだ。
保守的な地方の特色とイスタンブールの解明的雰囲気を合わせ持つトルコは三河と名古屋の関係に似ているかもしれない。
世界三大料理との呼び声もある独特なトルコ料理は日本でも異彩を放つ名古屋めし。
渥美や知多などリゾート地も多いがトルコの地中海リゾートも欧米人に人気が高い。
三英傑と呼ばれた戦国武将は京の都を脅かし天下をもとったが、トルコもまた欧州を脅かした軍事強国である。
かつての東海道では八里の渡しのルートを持ち、現在でも東名・名神高速道路のハブであり、また東京・大阪を結ぶ日本の大動脈である東海道新幹線を運営するJR東海が本社を置く。
トルコもまた古くはシルクロードの時代から今もアジア・ヨーロッパをつなぐ交通の要衝だ。中東・ロシア・コーカサスからエネルギーを欧州に運ぶ役割も持つ。
イスラム教を多数派としながらも世俗主義を是としてスポーツくじなどはオッケーとされているのはグレーなギャンブルであるパチンコ企業を多く生み出した愛知県のようだ。
都市化された近代的な部分と三河気質とも称される地方の頑固さを兼ね備える県民性はヨーロッパ化されたイスタンブールと地方の保守的なイスラム教徒を持つトルコだ。
有名なトルコーヒーはさながらコメダ珈琲のモーニングだろうか。
ヨーロッパにとって神話の里でありパルテノン神殿が丘に聳えるギリシャは日本神道の最高峰である伊勢神宮をかかえる三重県。
幼少より忍びとして鍛えられた忍者の里でもある三重はギリシャのスパルタと重なる。九鬼水軍など海戦でも知られるがギリシャもまたペルシャ帝国と陸に海に闘った国である。
地中海の島国であり、穏やかな気候で観光客を集める島キプロスは、日本で最も天災が少ないと言われる岡山県だろうか。
18.マルタ:佐賀県
騎士団の国であるマルタは武士道を書物にまとめ、また維新の志士を多く輩出した佐賀県か。戦国時代にも猛将を輩出した武士と騎士の国としての共通点がある。
マルタ国内の世界遺産は吉野ケ里遺跡とかぶる。
情熱的なフラメンコで有名なスペイン南部のアンダルシア地方もまたかつてもイスラム帝国勢力圏である。
陽気な南国のイメージともあいまって阿波踊りとソーラン節という日本で最も有名な踊りの総本山である徳島県・高知県とイメージがかぶる。
カツオなど海鮮料理の美味しさやバルと酒好きの文化も共通する特徴だ。
地理的には四国と関西を結ぶ鳴門海峡および鳴門大橋という重要な部分を有している一方でアンダルシアもまた地中海とアフリカをわかつジブラルタル海峡があり地理的要衝である。
祖谷渓や四万十川など自然豊かな土地だがアンダルシアもまた山がちな自然豊かな土地。
20.モロッコ:石川県
比較的治安の悪いアフリカにあって女性にも人気の観光先であるモロッコは小京都と言われお洒落な文化財や街並みが楽しめる金沢を県庁所在地とする石川県だろうか。
辺境な場所に立地しながらも雅な文化を築き上げて、旅行者を魅了しているという点で共通しているように思う。
温泉地や温泉宿でも有名な石川県だがトルコもハマームと言われる大衆浴場文化が存在する。
ローマ帝国時代にハンニバルという名将を生み出したチュニジアは、幕末の維新志士を多く生み出して、創設された日本陸軍の主力を構成した山口県か、日本陸軍伝統の勇猛果敢な突撃攻撃はハンニバルの象部隊によるアルプス山脈越えという困難を可能とした戦略と相通じるものがある。
萩や津和野・岩国の歴史的町並みが残るが、チュニジアもまたチュニスやカルタゴなどに歴史的遺産ともに古い町並みが残る町だ。
エジプトと国境を接し、ナイル川上流の国、スーダンはエジプトこと大坂に経済的にも文化的にも強く影響を受ける和歌山県としたい。
近年まで紛争を抱えていたがアラブ圏から外れる南スーダンが分離する形で落ち着くこととなった。
そういえば和歌山県の枠組みとなった紀伊の国もその東岸側北部が分かれて三重県に含まれる形となってしまった。
アフリカ連合の本部があり、アフリカ大陸で唯一最終局面まで国の独立を守ったエチオピアは、明治維新で侍たちが最後まで政府軍に抵抗した熊本県。
阿蘇山に代表されるように大自然のある熊本県だがエチオピアもまたアフリカにあるだけに自然・動物が豊かな土地。
またアフリカでは珍しくキリスト教が主流の国であるが、熊本もまた天草のカトリックで有名な土地である。
24.ザンジバル(タンザニア)・モルディブ・セイシェル・モーリシャス:沖縄県
ビーチリゾートで有名なタンザニアのザンジバルやモルディブ、セイシェル、モーリシャスなどこれらの国々もかつてはオマーン海洋帝国の勢力圏でありアラブ世界の一部を形成してきた経緯にある。
新婚旅行先として有名なモルディブなど、リゾートステイでの目的地として人気なこれらの国々は気候温暖で海が楽しめる沖縄県。
ザンジバルはクイーンのボーカルであるフレディマーキュリーを輩出したが、沖縄もまた著名な音楽家を何人も輩出した県である。
シナイ山を故郷の地としてあがめるアルメニアは富士山の登山口となり、富士山を中心に観光開発されている山梨県か。
交通系企業を中心に甲州商人・甲州財閥として出身起業家達が強い力を持っていた時代もあるが、アルメニアもまあアメリカにおいてユダヤ系ロビーの次に強い力を持つロビー勢力といわれるほど。小国ながら国外移民者ネットワークによる力は決して無視できない影響力を保持するのだ。
26.ジョージア:長野県
アルメニアとも隣接してコーカサス山脈南麓の標高の高い国であるジョージアは日本アルプスが聳える長野県か。
山岳国でありレスリングや格闘技の世界で多くの名選手を輩出するジョージアだが長野県もまた雷伝という伝説の力士を輩出した場所であり、戦国時代には真田家が北部の上田市に本拠を構え、天分け目の戦いの戦況を左右した。
ジョージア国内にはソ連時代からの経緯によりアブハジアなど国内分裂の火種を多く抱えるのだが、長野県もまた長野市を中心とする県北部、松本を中心とする県央部や県南部で交通の便の悪さからいまいちまとまりのない地域という部分で共通する。
アメリカと並んで世界で最も古くから油田開発の歴史があるアゼルバイジャンは、日本の戦前の一大石油産出地帯であり日本のエネルギーを支えた秋田県。アゼルバイジャンもかつて世界で最も多く産出する地帯であり第二次世界大戦ではナチスにも狙われた国。
両者にとって街中の石油を汲み上げるポンプ機器は見慣れた光景だ。
またバクーなどアゼルバイジャンの街自体もシルクロードの隊商宿キャラバンサライの名残をとどめる歴史ある街として世界遺産となっているが、秋田の角館も古くからの武家屋敷町の雰囲気を強く残す町並みとなっている。
アゼルバイジャンは美人が多いことも特徴的だが秋田県も言わずと知れた美人どころだ。濃い白色の乳頭温泉郷はアゼルバイジャンの石油に入る黒色の石油風呂文化と対照的だ。トルコ同様にアゼルバイジャンにもハマームと言われる大衆浴場文化がある。
カスピ海を挟んでアゼルバイジャン対岸の国トルクメニスタン。あまり知名度がないが独裁国家で実際あまり詳しい情報はみつけにくい国でビザもとりにくい他者をよせつけない雰囲気は本州最北端の青森県ではないだろうか。
独特の津軽弁は余所者にとっては非常に難しい上に、下北半島の恐山やイタコ文化は余所者にとってはなかなかハードルが高い。恐山には三途の川にかかる橋というのもあるが、一方でトルクメニスタンもまた地獄の門という地下から湧き出る天然ガスにより永遠と燃え続ける巨大な穴があり、地獄の雰囲気を醸し出している点で共通するポイント。
29.ウズベキスタン:栃木県
中央アジア屈指の観光大国。
飛行機によるアクセスはあまりよいとはいえないが、青の都こと世界遺産のシルクロード都市サマルカンドなど旅行先として人気の高いウズベキスタンは世界遺産日光があり首都圏の学校の社会科見学や修学旅行先として定番の栃木県だろうか。
歴史的にもかつてユーラシア一帯の覇者となり帝国を築いたティムール帝国の拠点地域であり、彼の墓も存在するのだが、日光もまたかつて日本の覇者となった徳川家康の墓がある。
栃木は新幹線の通る都道府県だが、ウズベキスタンもまた意外にも新幹線の稼働している国だ。
鉱物や石油天然ガスが豊富で資源大国のカザフスタンはガス田や発電所が多くあり日本のエネルギーを支えている新潟県。
カザフスタンは中央アジアでも最も北に位置するだけあって天候はかなり寒冷で厳しいが新潟もまた豪雪地帯として知られている地域だ。
日本人と似た顔立ちの人も多い両国はシルクロード沿いの山国。小国でアクセスもよくないのであまり知られていない辺境国の一つ。ヒマラヤ山脈の連なりの中にあって標高も高い両国は出羽三山や山寺など山に宗教的意味合いがある山形県。
中国・カザフスタン・ウズベキスタン・アフガンと良くも悪くも存在感のある国に囲まれた結果、なかなか奥深い国であるにも関わらず、いまいち存在感を発揮できない国である。