さてヒマラヤ山脈南部を西へ西へと移動してきた今回の旅だが, ここポカラで折り返し。
再び東へと移動し, ゴールは首都カトマンズである。
昨日残念ながらヒマラヤを見られなかったため, 残りの旅で何とか一目見ておきたい。
朝ホテル前で拾ったタクシーでカトマンズ行きのローカルバス乗り場へと案内してもらった。
カトマンズ行きバスの乗り場がよく分からなかったためタクシーを使用。400ルピー。
タクシー運転手に教えて貰ったローカルバスへと乗り込む。
200ルピー。
冷房の付いていないバスだが窓をあければ問題のないコンディション。
そしてカトマンズまで行かず途中の街ドュムレで下車。
7時半に出発して降りたのが9時半頃。
このあたりはインド方面へと続く交差点にも近く, 交通の要衝だけあって街はなかなか賑やかだ。
このドゥムレからバスを乗り換えてバンディプルへと向かってみる。
先ほどのってきたバスもローカルな長距離バスだったが, これから乗るのは更にぼろい。
50ルピー。
険しい山道をバスで登り到着した場所はなかなかの標高だ。
街はこじんまりとしているがブラ歩きにちょうどよく, 石造りの建物の街並みからお洒落な雰囲気。
もともとここも山道の要衝だったが, ふもとにハイウェイが開通したおかげで一度は寂れてしまったそう。
ただそのおかげで昔ながらの面影を強く残し, 観光地として注目され始めたようだ。
山の上とは思えないような古い建築物が並ぶ。
この現象は中山道の宿場町でありながら鉄道が付近に通らず開発から取り残された結果として古い街並みが近年人気を博する馬籠・妻籠と同じ現象である。
街灯も良い感じ。
街並みの中にはレストランやカフェ、ホテル・商店なども。
図書館もあるそうだ。
自分たちの力で再建?
町の広場へと行ってみる。
到着。トゥンディケル広場という。
自分以外にも何人か観光客らしきグループが散歩していた。
広場の隣には古道がある。
なので歴史的にも非常に重要な交易路といえるし, その宿場町として発展してのがこの町だ。
街中を行商が服を売り歩く。
日本の田舎と違って子供達が多くて, 街中でかくれんぼしていたりと, よく遊んでいるところを見かける。
チェスをやっている村の人達。
何か絵になる感じだ。
ネパールの紅茶。ジンジャーレモンハニーティー。50ルピー。
ほのかなジンジャーのかおりがする紅茶と思って頼んだら, しょうががまるごと入ったストロングなジンジャーレモンティーでやみつきになりそうな濃い味。
辛すぎる場合は好みで蜂蜜を入れるそうで美味しい上に色々な味を楽しめるお茶であった。
再びローカルバスに乗って山を下りていく。
道中は絶景なのだが, オフロードをバスでのダウンヒルはスリル満点で全く飽きない。
時折トラックなどの大型車両とのすれ違いは大変。
再びバスを乗り換えたドゥムレに戻ってきた。
昼の13時頃。
ここでネパール行きのバスを捕まえられるか事前情報がなく不安だったが, 心配する必要のないほどカトマンズ・ポカラ間のバスがひっきりなしに行き交っていたため全く待つことなくその辺で待機中のバスに適当に乗車。
500ルピー。
車輛はツーリストバスだがローカルバスとして運用されていて冷房機能があるはずなのに, 何故か作動させてくれない運用。
出発してすぐに昼食休憩があったが食欲がないため, 100ルピーでポテトチップスとオレンジジュースのみ購入。
途中の渋滞。どうやら途中に事故かなにかがあったようだ。
国の根幹となる道路網だけに片道一車線だと少し不安だ。
紅茶以外にはこの日は何も口にしていないので行商からアイスを購入。20ルピー。
アジアのこういった渋滞ではどこからともなく運転手や乗客に色々なものを売り歩く行商が現れる。
もっとも彼らの存在で待ち時間中に飽きることなく過ごせるのだが。
売っている側からしても, こういった渋滞中が稼ぎ時なのだろう。
バスの乗客たちは暑い車中で待つよりも外の木陰で皆休む。
一時間程待ってからか, ようやく再開。
バスの一番後方に座っていたら, 地元の女の子が隣の席にやってきた。
外の景色が何気なく眺めていると女の子が自由気ままに遊んでいて笑わせてくる。
こういうほっこりする感じの空気があるのはネパールの良いところ。
ポカラへ向かった時と同じ道を逆方向に進み, 山を越えて最終地点カトマンズへと向かう。
谷間の川や村・田園地帯を眼下にして山の斜面に沿って進んでいく。
日没前には到着するかと思ったが, カトマンズへと程近くなった頃に再びの渋滞。
どうやら今度は交通事故ではなくカトマンズ市内の平日夕方の通勤ラッシュの影響が山まで及んでしまっているようだ。
山から見るネパールの日没。
結局今までヒマラヤは見られずじまい。
このままで今回の旅が終わりそうだがカトマンズで数日あるので最後の望みにかけたい。