プナカ市街から離れた山の中腹に市場があり訪問。
どこの国でも売られているものからその国が見えてくるので市場の散策は面白い。
ロベサ市場というらしい。
木造の小屋に並べられた商品。
唐辛子が目立つ。
何か買おうかとも思ったが, 観光客に向けた軽くつまめるようなものを売っていない。商売の相手は地元の人達だ。
しかし, プナカの街中ではなくて山中にあるのが興味深い特徴であった。
こんな場所にあって不便じゃないのかとも思うのだが, ブータンは都市化や都市部への一極集中が進んでおらず山村に住む人が多いからかもしれない。
ぶらさがっているのはチーズだそう。
再びドチェラ峠を越えてパロを目指す。
パロはブータン到着初日で空港に降り立った場所だが, VIP対応で道路がじきに封鎖されるということで全く観られていなかったので, 実質今回が初めてだ。
道中は牛が道端で交尾をしていたりとのどかな空気。
ドチェラ峠からの景色。
往路で止まったときは霧におおわれて景色どころではなかったが, 今度は晴れ。
木々の合間から見える景色はどこまでも続く山並み。
ティンプーの砦。
パロに到着。
宿泊先として案内されたのは川沿いのリゾートペンションのようなところで部屋毎にロッジが割り当てられる。
普段こんなリゾートのような場所に泊まらないので不思議な気分だ。
近くの丘に登ると空港が見渡せる。
街を一望できるためか人も沢山。
アクセスが割と良いためかインド人観光客が結構目につく。
陽が落ちるまでぼーっとして過ごす。
ティンプーはまだ夜中でも人の出入りがあったが, パロではもはや人影が見当たらず犬の遠吠えだけが谷に響く。
明日は山登りで早く起床することもあり, 早々にホテルへ戻ることとした。
夕食はホテルバイキング。
プナカのゾンで出会ったガイドの友達と偶然一緒になった。
本当に世間の狭い国だ, ブータンは。
翌朝ホテルで7時半にピックアップして貰い, パロの山へと移動。
途中通過するパロ市街でガイドをピックアップ。
昨晩はパロの友達の家に泊まっていたとの事。
若者の通学風景や馬の通勤風景を横目に目的の山の出発拠点へと移動。
ここが本日の山登りの出発地点。
目指す山岳寺院はブータン観光のハイライトであるため入国するほとんどの旅行客が訪れていることだろう。
奥に見える大きな山の斜面によく見ると小さく寺院が視認できる。
あんな離れた場所にあるのかとビックり。
8時頃に登山開始。
最初の区間は馬でも登ることができるが, 当然自分の足で進む。
最初一時間程歩くと休憩所が出現。
ここで一服するのだが, 目指す寺院が近づいている気はしない。
それから数時間, 結構なペースで登っていき朝のうちに寺が目の前に見える位置まで来た。
最後の区間は滝の流れ落ちる谷間を通り超えていく。
最後の階段を登りきると遂に寺院へ到着。
ここはタクツァン僧院という場所で別名が虎の巣を意味するタイガーネスト。
建物内部は残念ながら撮影はできないのでここまで。
寺院内部はブータンの人達が沢山参拝に訪れていた。
身体を投げだす五体投地でお参りするのが正式な参拝方法のよう。
寺院は過去1998年に一度火事で焼失したそうだが, この国を代表する寺院でもあり, 国をあげて再建したそうだ。
その際には物資運搬のためケーブルカーまで建設されたのだそう。
しかし, せっかくケーブルカーを作ったのならそのまま残しておけば良いものをと思ってしまうのだが, そこは自然の形に戻すことにこだわるのがブータン流だ。
下山していくと自分のガイドがよくすれ違うツアーガイドと話を交わす。
狭い世界だから皆友達なのかもしれない。
ガイドの人達は口笛吹いて歩きスマホしながら登り降りする人もいて余裕の様子。
途中の休憩所まで戻ってきた。
ここまで来れば後はもうすぐ。
休憩所で話したインド人家族の女の子に日本から来たというとしんのすけと言うではないか。
どこのしんのすけだ?と思っていたらクレヨンしんちゃんの事だった。
まさお君, ねねちゃん達も知っていてびっくりだ。
最後の区間を降りていく。
ここは馬が人を載せて登ってくる区間なのでしばしばすれ違う。
結局正午過ぎには出発点まで戻ってこれた。
早朝着いた時は何だろうと思っていた木造の空間はお土産屋だったようだ。
ガイドに聞いたところ今までの旅行客で一番ペースが速かったとの事。
往復で合計4時間程度。ブータン人でも片道1時間半程度だそうなので休憩・見学を除けば地元の人と変わらないペースだ。
観光客は遅い人だと日没まで丸一日12時間程かかるとの事であった。ブータン旅行するのは年齢層が高めだからなのかもしれない。
続く