snowm-tabi-log

【世界旅ブログ】アジアの辺境・奥地へ

【海賊海岸は休戦海岸】UAE街紹介シリーズ③ラスアルハイマ編:海賊の街

街紹介シリーズとして拠点とするUAEアラブ首長国連邦各地の街を紹介していくシリーズ。

現在までは比較的有名な大きな都市が中心だが, いずれは田舎の小さな町をも紹介していきたい。

これまで紹介したのはドバイ・シャルジャ・アブダビだったが, 今回はUAE最北の首長国であるラスアルハイマ首長国の中心都市ラスアルハイマを紹介する。

 

ドバイ編

snowm-blog.hatenablog.com

シャルジャ編

snowm-blog.hatenablog.com

アブダビ

snowm-blog.hatenablog.com

  

f:id:snowm-blog:20200404233658j:plain

 

出発はドバイの旧市街にある定宿。

この時はローシーズンであるためクリスマスから年末にかけての値段とは全く異なる5000円もしない料金にも関わらず何故か部屋が二つもあるスウィートルームに宿泊させてくれた。

 

f:id:snowm-blog:20200404233709j:plain

f:id:snowm-blog:20200404233719j:plain

 

この時期はラマダと呼ばれる断食期間中日中は公共の場所での飲食は禁止されている。そのため旅行者も少なく観光業関係は安価に利用することができるからかもしれない。 

 

f:id:snowm-blog:20200404234635j:plain

f:id:snowm-blog:20200404234645j:plain

 

ラマダン中の一つの特徴は喜捨が行われる事。

元々貧しい人々の痛みを分かち合うために行われるものなので, この時期に食料や金銭援助などが行われる。

旧市街のオールドスークでも朝人が集まっていたので何かと思えば, どうやらそういうイベントがあったようだ。

 

f:id:snowm-blog:20200404234659j:plain

f:id:snowm-blog:20200404234723j:plain

 

ドバイ対岸のBur Dubaiへと移動。

 

f:id:snowm-blog:20200404234737j:plain

f:id:snowm-blog:20200404235934j:plain

 

ドバイの旧市街はこの川の両側にひろがるディラ地区バールドバイ地区がメインである。

 

f:id:snowm-blog:20200405004941j:plain

f:id:snowm-blog:20200405004952j:plain

 

対岸へとやってきた。

ここからすぐのところにあるバスターミナルにてラスアルハイマ行きを探す。

ドバイはUAEの他の街と異なりバスターミナルがいくつかあるのが特徴。

アブダビへ行くのに便利な南部のイブン・バットゥータやバスターミナルや旧市街中心部にあるアルグバイバ, そして北部路線が多く発着するユニオンなど, 行き先によって出発するターミナルが異なるので事前に調べておく必要がある。

 

f:id:snowm-blog:20200405005021j:plainf:id:snowm-blog:20200405005004j:plain

 

窓口にてチケットを入手。

ラスアルハイマ行きは日に何本か一時間おきぐらいに出ているようだ。

 

間を繋ぐ高速道路は起伏も少なくよく整備されているため乗り心地は快適。

寝ていたらいつの間にか到着した。 

 

f:id:snowm-blog:20200405005036j:plain

f:id:snowm-blog:20200405013720j:plain

 

ラスアルハイマの街中ではなく実際には隣のアルハムラという街にバスターミナルが存在し, ここからタクシーで移動しなければならない。

一緒のバスに乗っていた老夫婦がここから更に北部にあるオマーンムサンダム半島地方へと向かうらしくタクシー運転手と料金交渉していた。

安く済ませたいからか相乗りを誘われたが, あいにくパスポートを持ってきていないのでお断り。

しかも運転手達に相乗りは許されていないぞと怒られていた。

 

最初できるだけ稼ごうとそういう事を言おうとしているのかと思ったが値段を聞いてみると良心的な価格設定で老夫婦も納得していたので, おそらく本当に禁止されているのだろう。 (いくらだったか忘却してしまったが, かなり長距離を移動するにも関わらず数千円程度であった)

 

f:id:snowm-blog:20200405013729j:plain

f:id:snowm-blog:20200405013739j:plain

 

中心部へとやってきた。

とりあえず博物館を訪問。

 

f:id:snowm-blog:20200405013751j:plain

f:id:snowm-blog:20200405014226j:plain

 

伝統的な家の間取りを再現された部屋で受付の人が説明してくれた。

ラスアルハイマタクシードライバーもそうだったのだが, 皆フレンドリー。

UAEのすべての首長国を訪れた自分の個人的印象ではここが一番人が良いように感じる。

 

f:id:snowm-blog:20200405014235j:plain

f:id:snowm-blog:20200405014259j:plain

f:id:snowm-blog:20200405014320j:plain

 

中庭があって中東の伝統ある町の歴史地区でよく見かける風採りの塔みたいなのがある。

採風塔あるいはバードギールとも呼ばれる。

建物内の部屋へ入っていくと独立前のUAEの写真が掲載。

 

f:id:snowm-blog:20200405014339j:plain

f:id:snowm-blog:20200405014406j:plain

f:id:snowm-blog:20200405014421j:plain

f:id:snowm-blog:20200405014431j:plain

 

f:id:snowm-blog:20200405014245j:plainf:id:snowm-blog:20200405014441j:plain

 

海洋関係の展示も豊富。

かつて天然真珠採取業をはじめとしてこの地域のアラブ人にとって海は彼らの生活に欠かせないものであった。

 

f:id:snowm-blog:20200405014622j:plain

 

f:id:snowm-blog:20200405014809j:plain

f:id:snowm-blog:20200405014818j:plain

f:id:snowm-blog:20200405014844j:plain

 

かつて独立する前のUAEオマーン休戦土侯国と呼ばれていた。

休戦とあるのはイギリスと休戦条約を交わして保護国となったからなのだが, 条約以前には海賊海岸などと呼ばれており, この地域の海上で活発に活動していた。

そしてその中心となっていたのがラスアルハイマである。

昔の世界地図にも都市名が記されるのは今有名となっているドバイでもアブダビでもなくラスアルハイマなのだ。

 

f:id:snowm-blog:20200405014636j:plain

f:id:snowm-blog:20200405014656j:plain

f:id:snowm-blog:20200405014708j:plain

f:id:snowm-blog:20200405014718j:plain

 

f:id:snowm-blog:20200405014727j:plain

 

博物館を出て中心部らしきところへと行ってみる。

暑い日中ということもあって中心どおりは営業している店もまばら。

歩いている人などほとんどいない。

 

f:id:snowm-blog:20200405014741j:plain

f:id:snowm-blog:20200405014757j:plain

 

ちなみにラスアルハイマには世界的に活動されているRAKセラミックという企業が存在し製造業が盛んだったりする。

 

f:id:snowm-blog:20200405015158j:plain

f:id:snowm-blog:20200405015208j:plain

 

またタクシーでバスターミナルへと戻りドバイへと移動する。

 

f:id:snowm-blog:20200405015218j:plain

f:id:snowm-blog:20200405015230j:plain

 

やってきたのは頻繁に食べにくるYUi

UAEを代表するラーメン屋だ。

今回の旅のみだとラスアルハイマの魅力を伝えるには十分でなかっただろう。

UAE標高最高地点Jebel Jaisをはじめとして郊外に大自然が広がっていることこそラスアルハイマ最大の魅力だからである。

いずれまたラスアルハイマのこういった側面も紹介していきたいと思う。